鯖街道沿いの山里、高島市の朽木(くつき)にある旧秀隣寺庭園(国指定名勝)は室町幕府の管領、細川高国が作庭したと伝わる16世紀の池泉鑑賞式庭園です。当時は戦乱のため京から逃れてきた将軍足利義晴の館の庭でしたが、現在は興聖寺の境内となっています。曲水の池泉、豪壮な鶴島、力強い石組、自然石の石橋などが魅力です。
大津魚忠(うおちゅう)は旧東海道沿いの古い街並みにある明治時代の町家(国指定登録有形文化財)を活用した料亭です。近代日本庭園の先駆者、七代目小川治兵衛が作庭した奥庭を鑑賞し、滋賀の味覚を使った日本料理の昼食を楽しみます。
近江綴園(ていえん)は大津市の造園会社、株式会社近江庭園のブランド名です。同社は全国各地のホテル、美術館などの大規模な庭園から個人邸宅の庭までを手掛けています。本社の庭を鑑賞し、国が表彰する2011年の「現代の名工」に選ばれた寺下弘会長や、寺下真司社長のお話を聴きます。
近江庭園が作庭した大津市の雄琴温泉のホテル、びわこ花街道の庭も鑑賞します。