日本で唯一江戸時代の原型をほぼ完全に保っている台場
江戸時代後期に入ると、欧米諸国の外国船が日本に来航するようになりました。これに対して、いわゆる「鎖国」を祖法と考えていたこの時期の江戸幕府は、1825年(文政8年)に「異国船打払令(いこくせんうちはらいれい)」を発します。これにより海防強化が進められることになり、幕府や諸藩は各地の沿岸部に土塁・石垣・砲台などを築きました。この海防施設が台場です。今回は、1863年(文久3年)、鳥取藩主であった池田慶徳の命により鳥取藩内に8カ所建造された台場のうち4カ所を見学します。