毎日山の旅日記

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関西・兵庫毎日城郭シリーズ・高見城と山垣城

 今回は3月11日(水)に兵庫県丹波市の高見城と山垣城に訪れました。それぞれの城址の歴史についてですが、高見城は『太平記』第32巻にも登場する城で、山名時氏・師氏父子が但馬から京に向けて侵攻する際に、丹波守護の仁木氏が籠城した城として有名です。その後、山名氏・細川氏を経て、赤井氏の城になり、その後、赤井氏が同族の荻野氏の黒井城を奪った後は、赤井氏の支城として機能していましたが、明智軍の攻撃を受け、落城しました。山垣城は、鎌倉幕府の御家人である足立氏の居城であり、高見城と並び但馬・丹波の境目に位置しています。高見城と同じく明智軍の攻撃を受け、落城しました。現在放送されている大河ドラマの主人公である明智光秀の『丹波攻め』ゆかりの城址でもあります。
 毎日新聞社前を8時に出発し、一行はバスで丹波市を目指します。高見城への登り口は、丹波悠遊の森(〒669-3315 兵庫県丹波市柏原町)です。高見城は高見城山の山頂(標高485m)にあり、高見城跡入口からの比高差は約330mあります。
山城までは登山道を歩く 山城までは登山道を歩く
登山道は整備されており、1時間ほどで三の丸址に到着。
三の丸址の曲輪 三の丸址の曲輪
三の丸から二の丸を経て本丸に到着。曲輪の配置は中世山城という事もあり連格式であり、三の丸に僅かに土塁が残っています。本丸は木々が切られ整備されており、展望が良く現在の丹波・氷上町を一望できます。
本丸の様子。高見城山の標識が建てられている。 本丸の様子。高見城山の標識が建てられている。
一行は一旦下山し、レストランウッディハウスで昼食を取り、午後から山垣城へ向かいます。山垣城の登り口には城主である足立氏のお墓があります。山垣城の比高差は約80mです。
登り口にある足立氏のお墓と山垣城の説明板 登り口にある足立氏のお墓と山垣城の説明板
山垣城への登山道も大変整備されており、迷うことなく城址まで行くことが出来ます。
登山道の様子 登山道の様子
山垣城の城址はコンパクトですが遺構は完存しており、二重堀切など大変見応えがあります。この日は天候には恵まれませんでしたが、ご参加いただいた14名の皆様は非常に楽しまれており、丹波の山城を堪能していただきました。これを機会に興味を持たれた方は、是非ご参加をお待ちしております。
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◎太平記:全40巻。作者不明。鎌倉時代末期から南北朝時代中期(約50年間)を舞台にした軍記物語。
◎比高差:駐車場や登山口などの麓から、本丸・山城までの高さ。標高が高くても、比高差がなければ山城に分類されないことも。
◆毎日新聞旅行 毎日城郭の旅・城郭シリーズ◆
毎日城郭の旅・城郭シリーズとは、中世・戦国の山城をメインに毎日新聞旅行が独自に選んだ日本全国の城址を訪ね巡るツアー。月3、4回ほど企画担当者が添乗・ご案内しています。企画担当者は、日本100名城・続100名城はもちろん、北は北海道から南は沖縄までの全国1,000城以上を訪城した城郭・歴史通。
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