お一人様2席ご利用の貸切バスで大阪・梅田から京都に向かい、京都国立博物館の特別展「宋元仏画-蒼海(うみ)を越えたほとけたち」(京都国立博物館、毎日新聞社、京都新聞主催)と京都国立近代美術館の「没後50年 堂本印象 自在なる創造」の二つの美術展をゆっくり鑑賞します。昼食は京都国立博物館に近い真言宗智山派総本山智積院(ちしゃくいん)の境内にある智積院茶寮桔梗(ききょう)で和食をお召し上がりいただきます。食後に智積院の宝物館を拝観し、長谷川等伯久蔵父子による国宝障壁画などを鑑賞します。バスはJR京都駅八条口でも乗下車できます。
中国大陸で10世紀~14世紀に栄えた二つの帝国、宋と元では優れた仏教美術が数多く生まれ、日本にも伝来しました。しかし中国ではそのほとんどが失われ、まとまって今に残るのは日本だけです。今回の特別展には150件以上が展示され、約半数が国指定文化財(国宝、重要文化財、重要美術品)です。宋元仏画から影響を受けた雪舟、長谷川等伯、狩野探幽ら日本の画家の作品も展示されます。
堂本印象(1981年)~1975年)は京都に生まれ生涯にわたって京都を拠点とした近代日本画を代表する画家の一人で文化勲章受章者です。20代から華々しく活躍し、戦前は繊細なタッチで細密な具象画を描いていましたが、戦後はがらりと画風を変え、対象を大胆にデフォルメした作品や躍動感ある抽象画などを意欲的に発表しました。今回の展示は没後50年を期に京都画壇の巨匠の全貌に迫る大回顧展です。