4. 経験豊富なリーダーがご案内する安全な登山

登山も経験から得た知識や技術、実績を兼ね備えたリーダーや仲間たちと山を歩くことが上達の近道ですと先ほど述べました。

せっかく山を歩くのですから、現在、東西南北のどちらの方向に向かって歩いているのかは当然のこととして、山の歴史や、伝説、展望できる山々の名前、高山植物や樹木の名前、天候の移り変わりの予測、ペース配分と歩くスピード、水場の把握、休憩に適した場所の選定なども経験豊富なリーダーが同行すれば安心です。

登山の知識も経験もない仲間たちとの山を歩きは、ワイワイと楽しく歩けるのかも知れませんが、危険がともないます。
中高年の山中での事故は増加しています。道迷い、転倒、滑落、疾病、経験不足からくる様々な判断ミスなどのアクシデントを回避できずに、安全に下山できない場合も見られます。

やはり、繰り返しになりますが、山行経験、知識や技術が豊富であり、適切な判断のくだせるリーダーと歩くことが大切です。
登山の目標は山岳へ登頂することなのですが、目標を達成するために無理な登山を続けたことにより、無事に下山できなかったということも多く報告されています。

山は逃げたりしません。また登れば良いのです。
先ずは安全に下山することが最も大切なことだと考えています。